こんにちは!
今日も、ロスでコツコツと音作りに励んでる、Takeshiです。
ベースのEQについて、話をしたいと思います。サクッと、音源と共に紹介します。
まず、この音源を聴いて下さい。
EQ無し
Pultec EQ
かなり、音が丸くなって、低音がグイッと持ち上がったのが分かると思います。
今まで、いろんな機材に衝撃を受けてきたんですが、このEQはトップクラスかもしれないです。
バークリーで、デモに使われてるのを聞いて、反則だ!くらいの威圧感(!?)を喰らいました。笑
その機材が、、、
Pultec EQ
それでは、解説します。
まず、このプラグインの写真を見て下さい。これが、バークリーで学んだ、ベースEQのセッティングです。
はい、ありがとうございました〜!
笑
ぶっちゃげ、これで終わりなんですけど、もうちょっとだけ掘り下げます。
Pultecの特徴と、このセッティングの両面から、解説します。
- 60Hzブースト 6~8くらい
- ATTEN 4~5
- 3kHzブースト
- Bandwidth 5
このPultecは、アメリカでは、Magicと言われるくらい有名なEQです。
歴史も古く、このPultec EQの初期モデルが開発されたのは、1950年代のことです。
モデルになったのは、Western Electricという会社が、電話回線でロストする周波数をカバーするために開発された、最初のEQです。このEQは1930年代に製造されていました。
EQには2種類あり、パラメトリックイコライザーとグラフィックイコライザーがあります。
その中で、アナログなのか、デジタルなのか、という分類がされます。
また、アナログの中には、パッシブなのか、アクティブなのか、という分け方があり、音の処理の仕方の回路が違ます。
そろそろいびきが聞こえてきそうですね。笑
このPultec EQはパッシブEQです。ノイズが少なく、クリップによる歪みの心配のない設計になっています。
また、真空管の設計になっていて、ただ、機材に通すだけでも、音が変わるという、素晴らしいEQです。
詳しいEQの説明については、今後このブログでしたいと思いますので、もう少しお待ち下さい。
さて、このEQ、どんな特徴があるのでしょうか。
バークリーの教授のお言葉です。
音の角をとり、ファットにし、他の機材では出せない音が得られるんだ。
とにかく、ボトム、低音が思いっきり持ち上がります。ベースに、最適だと思います。
このEQは、主に3つの周波数を設定して、音をいじります。
- 周波数20Hz~100Hz
- ブースト(BOOST)・カット(ATTEN)
- 周波数3kHz~16kHz
- ブースト
- Bandwidth
- 周波数5kHz~20kHz
- カット(ATTEN)
この低音のATTENというカットについて、疑問にもたれる方もいらっしゃると思います。
実際、僕もブーストしてんのに、カットって?と思いました。
マニュアルには、同時に使わないように、と書いてありますが、バークリーの教授を含め、ほぼ全てのエンジニアが音作りとして、両方使ってると思います。
音的にどういうことか、というと、このATTENの周波数は、ブーストの少し上なんです。低音を持ち上げて、その上を少しカットすることで、音にフォーカスが生まれ、抜けも良くなるんですね。
低音のATTENで、ブーストの少し上の周波数をカット
このEQは、僕の中でテンプレートとして、使っていますし、ポップ系でも、かなり重宝しています。
音作りを始めた時は、何から始めればいいのか、分からないと思いますので、こうやって何かスタート地点みたいなものを持っておくのが、オススメです。
もし、バークリー方式のミキシングのはじめ方を知りたい方は、こちらもチェックして見てください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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Takeshi